なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

ブラッド・ダイヤモンド

2006年 米 時間:143分 配給:ワーナー
監督:エドワード・スウィック 出演:レオナルド・ディカプリオ/ジャイモン・フンスー/ジェニファー・コネリー
OSシネマズミント神戸にて鑑賞

ハリウッド映画も、レオナルド・ディカプリオも観るのは、久しぶりだ。えらい制作費がかかっているなあ。ディカプリオは持ち直したなぁ。の2点がとても印象に残ったのが率直なところだった。
ここのところ、アフリカを舞台にした作品をやたらと目にするように思うのだが、最近のトレンドなんだろうか。だとしたら、何だか裏があるのかしら?とうがった事を思ったりする。知らないことを映画で知るのは悪いことではないんだろうけど、それだけで全てを知ったような気分にさせられるのって、どうなのよ?と自分も含めて思う。
というわけで、アフリカ大陸のシエラレオネを舞台にして、ダイヤモンド業界のタブーに一見切り込んだかのように見えるサスペンスでエンタメな作品に仕上がっている。複雑なダイヤモンドの流通経路や、それにまつわる闇の部分、こんな豊富な天然資源を抱えているが故に内戦にも利用されていることを、実に明快に観客に問題提示をするって、凄いなぁーと思うのだけど、これがメインに見せておいて、実は内戦に巻き込まれた、漁師のソロモン親子愛のほうが、見ているほうは感情移入しやすいので、そっちばかりが印象に残るんじゃないかなとも思った。つか、常に内戦状態の国で、ソロモンが馬鹿がつくほど正直者って設定はありえないと思ったが、そんな彼に自然と感化される傭兵アーチャーもなんか甘すぎやしないか?と思ったけど、そこのところがハリウッドぽいかも、と何の根拠もなく思った。でも、アーチャーって魅力的なんだよね(爆)
少年兵の問題も取り上げられているけど、あれは誰がどう見ても甘すぎる作りでしょう?時間の制約上、洗脳も簡単に解けないといけないんだろうけど、何かどこかゆるいんだよなぁ。迫力があって面白いのは間違いないんだけど。
つか、ディカプリオはやっぱり上手い役者なんだなぁ。
あと、ソロモン役の人は、漁師だったのに、スーツをきっちり着こなしたエンディングはそりゃないやろ?と思った。

疑問に感じたのが、RUFの隻眼の幹部は、ソロモンの子供だとわかって、彼を少年兵として仕立て上げたのだろうか。でも、逮捕されたソロモンの身元は調べるのは容易いとしても、家を潰されて、難民状態の家族の居所を調べるのって出来るのかな?