江弘毅・津村記久子 大阪的 ミシマ社(コーヒーと一冊11)
- 作者: 江弘毅,津村記久子
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2017/03/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なんだか大阪の人は、「大阪人」あろうとしているんじゃないのかと思った。世のパブリックイメージに忠実にふるまおうとしているのが、
大阪流のおもてなしだと思っているんじゃないのかなぁーって言い過ぎですかね。サービス精神旺盛と言い方にしてもいいかもしれない。
なんか、こうむしろ、尼崎の人のほうが自由に生きている気がする(なんの根拠もないけど、知らんけどw)
このお二人の対談を読んでいて、ふと、そう思った。
私は津村さんの言うところの「トランプの頭をヅラやんなぁー」と思える思想が大阪的というか関西的だと思う。そこは抑えとこなあかんやろって思う。お洒落のニューヨーカーはそこは微塵も思わないんだね。そこが文化の違いか。政治的、人道的配慮に基づいて生きている都会ゆえなのか。
だったら、東京はなぜそういう大人の配慮が都会にならないんだろう。
「トランプ、絶対ヅラやんな」と周囲に同意を求められない友達がニューヨークに染まったという津村さんの一言が印象に残った。
だから、津村さんの小説が好きなんだわ、と納得した。
それから、ザスパクサツ群馬のエンブレムは確かにすごい。このセンスはなかなかないかも。