中田永一 百瀬、こっちを向いて。 祥伝社
- 作者: 中田永一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: ハードカバー
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短編集。
「百瀬、こっちを向いて。」
気恥ずかしい、ってのが一番の感想。少なくても40代が読んではあかんやろって思った。
いや、一瞬でも、きゅんとなる時があったことは否定しないw。
うーん、なんかね、花言葉に思いを託すってねぇ。渡す側も受け取る側もそれを知ってなきゃ通じない話だけど、それ、わかる?普通って思ったわけだ。そこいらへんが一昔前の少女マンガチックつーか、気恥ずかしさの源だと思う。
でも、レベル1やレベル2を自称する高校生の会話は、すごくリアルで共感できたりするんだが、「生きててごめん」的立場の男子が可愛いにもほどがある女の子に告白するって流れがあまりにも自然すぎて、レベルを忘れてしまったのかと思ったよ。
他にも収録作があったんだけど後1つ、「小梅が通る」ってのは、可愛すぎて目立っちゃう女の子があえて不細工に見せて、周囲から埋没しようとするという展開なんだが、いや、その筋たてを何のてらいもなく受け止める度量が私にはなかったです。
学生時代こんな話にときめいたことあったでしょ?とわざわざ活字にされたような恥ずかしさでいっぱいだった。アニメ化したらいいかもしれないw。覆面作家らしいですが、名前よりも年齢を知りたいところ。