なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

歌ってきた

一万人の第九」に参加してきた。まさか、当たるとは思わなかったのだ。今年は、会場コーラスは二千人だったのだから。一万人参加できても、なかなか当たらないのに…軽い気持ちで申し込んだのがよかったのか…

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 正直、ここまでコロナ感染対策をしなければ、大阪城ホールで歌うことが出来ないのか、と驚くことばかりだった。

 ワクチン接種三回以上が参加条件であることが当然として、レッスンの時も、マスク着用かつネックファンで自分の飛沫を上に飛ばして、感染リスクを下げるとか。正直、ネックファンが結構重いのよ。そういえば、ネックファンも結構条件を付けられていて、何度も諸注意のメールが届いていた。

 それから、レッスンが5回しかないのも、きつかった。私は、合唱経験者(合唱部出身でも合唱団出身でもない)ではないので、4回目でようやくこうやったら発声がスムーズなんだと薄っすらわかりかけたところで、終了。本番まで1か月近く間が空くので、今わかったことを忘れるだろうという確信しかなかった…

 恒例の「佐渡錬」は会場開催ではなく、オンライン。寂しい~。

 本番前日に、コロナ検査キット(参加者が四千円で購入!)をしたうえで検体提出して、大阪城ホールでのリハーサル。検査の結果は、本番までに参加者のマイページに出てくる。9時にはわかるって説明があったけど、それって、本番の集合時間じゃないの?ここまで来て、アウトだったら悲しすぎる。いつもは、一万人でぎっしりしたホールの客席も、今回は間隔をあけての二千人が座っているので、勝手が違う感じ。それでも、二千人の合唱も大概なことである。ちなみに、リハーサル集合時間が8時30分って!日の出前に家を出たよ。なんか早く着きすぎたなーと思ったけど、ホール前の階段にはすでに長蛇の列。みなさん、楽しみなんだよね、わかりますとも。

そして、当日。9時15分集合である。そして、8時30分に大阪城公園に降り立った私。早すぎたな…どうしようかなと思ってホールに向かっていくと、既に長蛇の列。デジャヴ。そうそう、検査の結果は、5時過ぎにスマホで確認したら、「参加できます」との表示が出ていた。これ、徹夜で入力されたのだろうか…すごい…

リハーサルの前に事前に決まっていた席から移動することになった。佐渡さんの背中を見て歌うの悲しいと思っていたので、よかった。移動するときに、係の人に名前を聞かれた。今までに参加したときは、こんなことはなかったのだが、きっと、これもコロナ対策の一環なのだろう。上の写真はゲネプロ前に撮影したもの。

布袋寅泰、でかい、かっこいい!近くで見たい!と思いつつ、ゲネプロ終了。

本番。なんか、あっという間だった。第一部のかてぃんのラプソディ・イン・ブルーが新鮮というか斬新というかでも心地よすぎて微睡んでしまった。そして、布袋、かっこいい。私は、「POISON」が聴きたかったなぁー。第二部は、通常第九なんだけど(当たり前だ)、今回は布袋さんとのコラボで第一楽章から第三楽章をアレンジしての演奏だった。なんだかノアール系の映画のサントラみたいでクールだった。かっこよかった。また、どこかで演奏してほしい!

でも、あの追い込まれる感じで始まる第一楽章から天上の音楽のような、安眠の世界に誘う第三楽章までを、じっくり聴きたくもあった。そして、第四楽章、えーもう終わっちゃうよって思いながら歌った。楽しい時間は過ぎるのが早すぎる。今まで参加したなかで、一番まとまりのある合唱だったような気がした。ただ、一万人が集まって、なんだかいろんな思いが混ざり合って、熱量が溢れすぎて、わけわかんない混とんとした歌声が「一万人の第九」の醍醐味だとも思う。来年は、通常バージョンに戻って、マスクもネックファンも付けずに歌えるといいなあ。合唱楽しいなぁとしみじみ思った。

 マエストロはやっぱり凄かった。佐渡さん、ブラボー!

参加者に配布された天然水(笑)裏にはマエストロからのメッセージが印刷されていたよ。