なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

バタフライ・エフェクト

2003年 アメリカ 配給:アートポート 時間:114分
監督:エリック・ブレス,マッキー・J・グラバー
出演:アシュトン・カッチャー,ウィリアム・スコット,エルデン・ヘンソン他

バタフライ・エフェクト (竹書房文庫)

バタフライ・エフェクト (竹書房文庫)


神戸国際松竹にて鑑賞

久しぶりに映画らしい映画を観たって気分にさせてくれる作品。このタイトルを聞いて、何の映画かもわからずいたわけだけど、あちこちのサイトで観た後のポイントがえらく高いので観てきたわけですよ。過去を変えるってパターンはいろんな形で映画化されているけれど、これは過去を変える度にさらに不幸が不幸を呼び、また軌道修正していくのですよ。それが、幼児虐待やロリコンや、暴力性のある子供が出てきて、現在の社会の不幸の象徴がてんこもり。あぁ、今の映画なんだなぁーと、妙なところで感心してみたりする。

観終わった後はしばらく頭の中はカオス状態ですよ。つか、鼻血ブーになりそう。ちょっと待ってよ、どういうことよ?と思うわけです。冷静に考えると、このストーリーは辻褄が合ってないところや、突っ込みたいところが多々あるわけですが、観ている間はそんなことを一切考えさせない、スピード感ある展開がこの作品を成功させているポイントなのかもしれない。

あのエンディングですが、どうでしょう?私は今1つ納得できなかった。愛する女の子のために取った行動という点ではそれでいいのだけど。オリジナルな人生(っても変な書きかただけど)の場合に、主人公の取る言動はいささか空気読めよーってことも多いし、人生のピンポイント的な書き換えにおいても、突拍子のない言動でいささか思慮が足りないと感じた。勉強はできるけれど、考えのない子って印象。だから、何回も書き換えしなければならない。→だったら、自分の存在こそがいらないんじゃ→だったら、自分を最初からなかったことにしようっていう結末を想像しました。それとも、記憶がある程度飛んでいた個所は既に修正済みなので、無限ループで人生を繰り返しているのかなぁ、だから精神病患者なんだわーみたいな展開を脳内で繰り広げてみたり。もっとも、そんな結末だったら、馬鹿にしてんのかーって怒りまくると思うので、やはり、この結末で良かったんだろう。

どうでもいいですが、刑務所で主人公と同室になる男性が良かったです。あれで、コメディアンだなんて信じられないっす。

あまり予備知識を持たずに観たほうが良いかも。「バタフライ・エフェクト」ってタイトルの付け方が上手いですね。と、観終わった後に思いました。でも、日本語では表現しにくいなぁ。