なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

子猫をお願い

2001年 韓国 配給:ポニーキャニオン,オフィス・エイト 112分
監督チョン・ジェウン 出演:ペ・ドゥナ,イ・ヨウォン他

見終わった後、気持ちがざらざらしてくる。ほろ苦いとでも言ったら良いのか。高校時代仲良し五人組が卒業してから、それぞれの事情を抱えながらも、交流を続けていこうとするんだけど…

確かに学校と言う場所は卒業して初めて守ってくれていたんだと、気づく事が往々にしてあるよなぁ。外の風に当たって、初めて世間の厳しさを思い知る年頃の女の子達。でも、お互いの家庭の事情って知らないもんなの。そういう悩みとかぼやきみたいなのは、彼女達は一切話し合ったりしないの。ただの仲良しなのか。その割にはデリカシーのない会話をしているし、これも国民性なのかも。

この作品が韓国の女性に多くの共感を得られているようだけど、だとすれば、韓国は日本よりも厳しい状況に置かれているのかも。両親のいない女の子が成績が良いはずなのに小さい町工場に勤めてそこが倒産したり、再就職に困っていたりとか、高卒だと仕事での成長が望めないとか。

それはともかく、お互いの生き方が違ってきていくのだから、それを受け入れていくのもアリだと思うので、彼女達の付き合いかたには私はちょっと勘弁して欲しいなと思った。お互いの身勝手さも若さゆえだとは理解できるんだけど、耐え難いものがある。主体性がなさすぎるんじゃないのかとすら思えるし。証券会社に勤めているヘジュが私には立場や考えが一番共感できる。双子のピリュとオンジョは別に友達がいなくても、2人でいればそれで良いって思ってそうだし。

うーん。そのもどかしさが若いってことなのかなぁー。子猫の扱いが印象に残った。