なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

伊藤文学「薔薇族」編集長 幻冬舎アウトロー文庫

『薔薇族』編集長 (幻冬舎アウトロー文庫)

『薔薇族』編集長 (幻冬舎アウトロー文庫)

最初にこの雑誌を手にとってしまったときはかなりの衝撃だったな(笑)
申し訳ないが、これを一般書店に置くのはどうなのよって思ったけど、これを流通ルートに乗せる苦労なんてのは、プロジェクトXで取り上げてもらいたいぐらいだよ。
セクシャル・マイノリティ向けの雑誌を出すのは、当然同じ性的嗜好の持ち主なんだろうと
何となく思っていたので、そうではなかったのねーと、ちょっとびっくり。だから、ほどよい距離感で読めるのかも。
雑誌の紙面づくりに試行錯誤しながらの編集エピソードには、最初の一歩を踏み出した人たちの苦労がしのばれる。ただ、やはりというか、雑誌の性格上、関係者は身元を明かさずに仕事をしているので、連絡が取れなくなったら、消息もわからないというエピソードがあって、なかなか雑誌の理想を現実にするには難しさが感じさせられる。
謎の富豪の正体が知りたい。あの富豪と青年たちの写真はものすごーく胡散臭いんだけど。心神耗弱状態になってしまった青年は何されたのかしら(爆)気になります。