なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

藤野千夜 ルート225

ルート225 (新潮文庫)

ルート225 (新潮文庫)

なんでだか、突然異次元の世界に迷い込んでしまった中学生の姉弟。そこは元いた世界とまんま一緒だけど、だけど何となく妙な感じ。

結局、予定調和ってことで終わるのかと思ったら、予想外でびつくり。

でも、ここは本当の私がいる世界じゃないが、ここでしか生きていく事ができないから、何とか折り合いをつけて生きていこうって思っている人は案外多いじゃないんか。諦観というのか、開き直りというのか、腹をくくるって程じゃないけど、とりあえず前に進もうよ。作者も、もしかしたら、こんな思いを抱えて今まで生きていたんじゃないかって、ちらっと思った。