花の生涯 梅蘭芳
2008年 中国 時間:147分 配給:アスミック・エース/角川エンタテインメント
監督:チェン・カイコー 出演:レオン・ライ/チャン・ツィイー/スン・ホンレイ/チェン・ホン/ユィ・シャオチュン他
神戸国際松竹にて
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- 作者: 監)陳凱歌
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とても美しい映像で、京劇役者の立ち振る舞いも優雅で端整で、体の隅々まで神経が行き届いているのだなぁと感心しつつの2時間余りを過ごした。正直、京劇は西遊記しか観たことがないので、実際、どんなものかわかりかねるけど、京劇に夢中になって身上を潰してしまう人たちが少なからずいたことはわかるような気がする。映像に夢中になっていたもの、気がつけばエンドロールが流れる頃になって、あれ?この映画は一体何を描きたかったのだろうか、と思った。残念ながら、ストーリーとしては非常に薄いような気がした。中国人には説明なしに理解できるエピソードの数々なのかもしれないけれど、もう少し「レッドクリフ」までとはいかなくてもw、詳しく教えてくれてもいいんじゃない。梅蘭芳は汚してはいけないほどの存在なのかしら、つか、お国柄として差し障ることがあるのかな?とか邪推しちゃうよねー。
梅蘭芳は、青年・中年期と役者が変わるのだが、青年期を演じたユイ・シャオチュンが何ともいえない色香が漂っていて良かったなぁ。あれは人を惑わせるよなぁw。レオン・ライの声って、谷原章介に似ているような気がするなぁ。そいえば、谷原章介って中国語講座に出演していたっけ。チャン・ツィイー演じる京劇役者のモン・シァオトンって出番が少なくってちょっとびっくり。ここが盛り上げところじゃないのん?と思ったら、ものすごくあっけなく別れちゃって。梅蘭芳をめぐる人たちにはそれぞれに興味深いエピソードや生き方がふんだんにあるのに、それも生きていないような気がして残念。見終わった後、梅蘭芳の奥様がとても不憫に思えて仕方がない、といった感想しかもてなかった。だって、梅蘭芳って京劇役者として生きているだけなんだもーん。あ、そういうことなのか!
「覇王別姫」のほうが断然好きですなー。