なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

[美術館]豊田市美術館 奈良美智 for better or worse

朝一番に間に合うように出発したけれど、もうワクワク感が過ぎて、眠くなんてないさ。ちなみにdoor to doorで4時間。
入場した途端、奈良氏の幼少時代からのコレクションがずらりと並んでいるし、レコードジャケットが壁面にどちらから先に観たらいいのか迷う。流れている音楽が心地よい。これ、ダウンロード販売すればいいのに。ラフスケッチも置かれていて、フライヤーを落とした振りして、一緒に持って帰ってやろうかしらんと思ってしまった、しないけれど。何といっても、初期の作品をまとめて観たいなとずっと思っていたので、怒っている女の子達をしっかり観て、怒るばかりじゃいられなくなって、赦しを知った女の子が静かに思いを届けようと内面を秘めたものがあるような表情に変わっていくのが、何だか切ないような癒されるような気持になっていった。そして、インスタレーションの演出が憎いよー。俯瞰できるようになっていたんだもの。遊び心すげぇ。この建物が奈良美智のために存在したのかってぐらいの、計算されつくした構成だった。結構な混み具合ではあったんだけど、何故か一人で作品を観られることのほうが多くて、じっくり見られたのが意外なうれしさだった。
巡回展がないのが惜しいんだけど、これはここでしか出来ないことなのね。何というのか、作り手の思いが(奈良さんにしろ、美術館のスタッフの方にしろ)伝わってきた、何だか不思議なアットホームな展覧会でした。これが卒業制作ってことなのか。

豊田市美術館インスタ映えする建物でした。うまく撮れていないけど。豊田市民になって年間パスポートを買って通いたいぐらい。