なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

パートタイマー・秋子

劇団青年座第181回公演
脚本:永井愛
出演:高畑淳子

シアターBRAVA!2階C列21番にて鑑賞

青年座の芝居って、滅多に関西に来ないよなぁ。

スーパーの店長とパート従業員を巡るいざこざとスーパーの実態が絡みあうブラックコメディだと解釈した。というのも、後味が良くないんだよね。観ていて、身につまされる感がある。スーパーの設定で描かれている人間関係は実際どこの会社でも起きていることだと思う。すんごい生々しいの。中間管理職が見ると、明日から出社拒否をしたくなりますよ、きっと。
それとは別に人間がどこまで自分が正しいと言い切れるのか、そもそも「正義」というものは、日々追われる生活の中でどこまで通用するのか、組織の中でそれを通す事がどういうことなのかってことを突き付けられます。
ヒロインの主婦秋子の変貌ぶりを笑える人は少ないんじゃないか、と思う。

秋子を演じた高畑淳子の芝居にもっと奥行きというか緩急をつけて欲しかった。余韻が欲しい。演出が悪いのかしら?なんだかあまり締まりがない舞台だった。脚本が良いのに惜しい。