親切なクムジャさん
2005年 韓国 配給:東芝エンタテイメント 時間:114分
監督:パク・チュヌク 出演:イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/クォン・イェヨン他
「オールド・ボーイ」ほどストーリー性が強くないというか、あまり重視されてないのかも。あちらには、復讐に至るだけの理解を観ているほうに与えたけれど、この作品には復讐を果たした後に魂の救済はあるのかを、訴えたいのかなぁと感じた。
登場人物が多い割に、クムジャとの関係性が薄いのも気になるけど、ま、あれだけの美女の言うことなら誰だって言う事も聞くかなぁー。でも、ケーキ屋の兄ちゃんの存在は無意味じゃないの?あれもよくわからないことの1つだ。
ここからネタバレぽくなります。
復讐を果たすためにある共通体験がある人達を巻き込むわけです。それは、クムジャにとっての保険なのか、ある意味「親切」なのかよくわからなかった。そもそも、クムジャは取引によって、身代わりで入獄したわけですが、その事件にどういう形で関わっていたのかもわからない。なので、彼女が持ちつづける罪の意識がどこから来るのかピンと来ない。
クムジャの子どもは、あの先生の子どもじゃないの?終盤のところで、私はもしや、あの子供が犠牲になるんじゃ!?と思ったのだけど、この事は結構大事なことだと思うんだけど?私が見落としていたのだろうか。
あの人が携帯につけているストラップは、犯行の実行証明みたいなもの?ビー玉がついているし。がっちゃんもあったし。その辺りが異常性を示していて怖かった。
そんなわけで、結局よくわからないなぁーと思うことだらけだしたが、とりあえず、イ・ヨンエは良い仕事をしたってことはわかった。あと、チェ・ミンシクの悶絶演技があればこそ成立したのかも。「オールド・ボーイ」ほどは残虐な場面はないけれど、やはり壮絶な場面はあるわけだが、それよりも不可解さだけが残った。
風呂場のシーンは悪趣味過ぎる。
親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE (角川ホラー文庫)
- 作者: 大石圭
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/10/25
- メディア: 文庫
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