なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

観た

*【MUSEUM】京都文化博物館 鈴木敏夫ジブリ

 

www.bunpaku.or.jp

ジブリ展と銘打っているし、トトロと写真撮影できるブースがあるし、一見小さな子供でも楽しめそうな雰囲気を醸し出しているが、そんなことはない。鈴木敏夫スタジオジブリ設立に関わるまでのヒストリーを紐解く。テキストをがっつり読み込むイメージで行った方が良い。鈴木敏夫が幼少から現在に至るまで読み込んだ書籍類の膨大な量。本の森となっているブースは圧巻だった。アニメージュ創刊のいきさつも興味深い。しかしながら、働き方が半端ない。労働基準法なんて存在しない世界だ。クリエイティブな仕事をするには、そんなことは言ってられないのだろうけど…確かに楽しければ時間も忘れるのは事実だけど、過酷な世界だ。報われた時の喜びはひとしおだろうと思うが、そうではないときもあるわけで…

宮崎駿庵野秀明サハラ砂漠で引き合わせるとは、なんていうプロデュース力なんだろう。使いわれた費用も想像を超えるのだろうな。採算を考えて、なおかつクオリティの作品を生み出すなんて、シビアで夢がある仕事だけど、肝が据わってないとできないなぁとつくづく思ったのだった。



 

観た

*【MUSEUM】西宮市大谷記念美術館 佐藤健寿展 奇界/世界

http://otanimuseum.jp/index.html

西宮市大谷記念美術館の「佐藤健寿展 奇界/世界」へ。

kikai.org

地球は不思議に満ちているなぁーとつくづく思った。

世の中には一定数、オブジェを作り続けている人が存在する。アートとして認められるのか、トンデモ扱いされるのか、その境目はなんなんだろう。熱量は変わらないのに。というか、その熱量の源ってなんだろう。写真の数々はもう何故の嵐であふれている。地球の最果てみたいな土地へ出向いて、防護マスクまでして撮ってくる佐藤氏も相当である。動画で見ると、荒涼とした生物が生息するのか思われるような土地で、生活を営む人がいて、そこで写真を撮る佐藤氏がいる。その画像がとてつもなくシュールである。世の中を知った気でいてはいけないなぁと思ったのだった。

それにしても、中国の建物やテーマパークは恐れ知らずである。この国は、畏怖という言葉が存在しないのか、それが怖い。

秋田のキリストの墓の周りで盆踊りを踊っているのが、なんだかもう、日本の象徴みたいな風景。多分、外国の人から見たら、どうしたらこうなるのか?と思うのだろうなぁ。でも、至って真面目なのである。おちゃらけでやっているのではない。みんな、自分が基準に思っているけれど、意外と基準から外れているんじゃないかとすら思えてきた。こんな世界が楽しめるのは平和なんだなぁ。いやぁ、面白かった!

図録を買うと、ポスターがもらえるらしいですよ。

 

大谷記念美術館のお庭はとても美しい。そして、岡本太郎の作品を観るのも、この美術館に行く楽しみの一つでもある。

夙川では鯉のぼりが泳いでいた。

帰りに、東遊園地へ寄って、安藤忠雄が設計・寄付したという「こども本の森 神戸」を外から眺めた。東遊園地の一番南側なのね。

kodomohonnomori-kobe.jp

東遊園地をどんなふうに変わるのだろう。神戸市の再開発事業って不安しかない。

東遊園地の良さって、何にもないところだと思っているのだけど。

 

絞り優先で写真を撮ってみたら、明るさ調整で失敗した…あんなに明るい空の下で撮ったのに…

 

 

読んだ

*【BOOK】坂井希久子 雨の日は一回休み PHP研究所

雨の日は、一回休み

*【BOOK】小川洋子 遠慮深いうたた寝 河出書房新社

遠慮深いうたた寝

*【BOOK】津村記久子 現代生活独習ノート 講談社

現代生活独習ノート

*【BOOK】小野寺史宜 ミニシアターの六人

ミニシアターの六人

行ってきた

*【TRAVEL】

最終日。晴れ。しかし、雲が多く富士山見えず。

www.city.mishima.shizuoka.jp

駅前にある、楽寿園へ。ここも町中なのに、静かないい佇まいの公園。楽寿館の前に広がる池は今は渇水していたけど、数年に一度満水になるらしい。あえて、水を入れないところがいいよね。湧水の町って感じがする。かなり広大な敷地で、なぜか、メリーゴーランドとかミニ汽車とかミニ動物園(昔は象もいたらしい)があって、ほのぼのした雰囲気がいい。懐かしさを覚える。

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www.clematis-no-oka.co.jp

バスに揺られて20分、クレマチスの丘へ。癒される場所だった。クレマチスが咲いていなくても充分美しい場所。そして、ヴァンジの作品は、何となく愁いを感じさせるものだった。陽光が降り注いでいるからこそなのかなぁ。これは自分の気持ちの持ちようなのかしら。でも、何か魅かれるものがある不思議。ハーブティーを飲みながら、ぼんやりと過ごす贅沢さ。たまらん。丘には、ブランコとかハンモックとか。それから、10分ほど歩いてベルナール・ビュッフェ美術館へ。駿河平公園を通り抜けて、吊り橋を渡って、向かうのが面白い。本当に静岡は高低差のある地形だと実感。ビュッフェはなんか観る側に不安を抱かせる作品なので、ちょっと疲れてしまった。企画展で堀内誠一展が開催されて、懐かしさに暖かさに正気に戻る。

ランチは外でいただくことに。コーヒーがとても美味しかった。クレマチスの丘へは、無料送迎バスが出ているのがポイント高い。ただ、駅南口出発・到着ではないのが残念!

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帰りは夕食用に港あじ鮨を求めて、帰宅。これも、わさびが香りも良くて美味しかった。

桃中軒:駅弁>港あじ鮨 (春限定)詳細

静岡は観たい美術館が他にも、また再訪したい。そして、富士山の姿を見たい。

行ってきた

*【TRAVEL】

2日目

www.moaart.or.jp

三島駅から在来線で熱海駅まで。三島駅から熱海駅は16分。なのに、新幹線の駅もあるのが不思議。熱海駅を降りると、人出で賑わっている。熱海に着いたのだから、せめて足湯でもと思ったが、コロナ対策なのか足湯は中止になっていて残念。バスに揺られて、MOA美術館へ。静岡県は、高低差が激しい地形なのね。ここも歩いて行けない距離ではなさそうだけど、歩いたら、呼吸が出来なくなりそうだ。受付でエスカレータを7回乗ってくださいと案内される。ラクジュアリー感が凄い。これは言うなれば信徒さんの浄財だよね。すごーい。7回エスカレータを上った後に地上に出て、そこからさらに階段を上って、ようやく美術館へ入ることができる。受付から入館まで7分ぐらい掛かった。

 

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空間を贅沢に使った展示なので、観ていて楽ですね。尾形光琳紅白梅図屏風は、圧倒的な存在感だった。金の茶室よりも、断然良い。他にも国宝級の所蔵品があるので、いつ行っても何かしらスター作品を観ることができるのは凄い。

ガラスの展望室といった施設もあるらしいのだが、曇天で景色も楽しめそうにもないので、そのあたりを歩いていたら、ひっそりと日本庭園があった。どこまでも、手入れが行き届いた施設である。美術館の傍に、宗教の本部事務所があるし、界隈は関連施設になっているようだった。MIHOミュージアムと雰囲気が似ている。

美術館でランチもと思ったけれど、意外とあっさりと鑑賞が終わってしまい、熱海駅へ戻って、ランチ。熱海らしいものといえば、金目鯛でしょ?ってことで煮つけをいただく。脂乗っていて旨し。東海地方は味付けが割合甘めなのかな。干物も美味しそう。

 

午後から、クレマチスの丘に行くか、どうするか迷う。クレマチスの丘は、晴天でないと!ってことで、三島スカイウォークへ。曇天のため、富士山は裾野すら見えず、分かっていたけれども。結局、私は一度も富士山の姿を観ることができなかった。せっかく、静岡県に降り立ったのに。でも、また再訪するからいいや。旅の恥はかき捨て、ってことで、ロングジップスライドを体験。私は、その日の最年長者だったかもしれない。でも、体験すべきだと思う。あっという間に終わってしまうけど、空中を滑走する感じは、かなり面白い。カラビナ外れたら死ぬよなぁ。しかし、復路のスタート地点にたどり着いたときに息が上がっていたし、ゴールで立ち上がるのに時間が掛かったが。ここは、晴天に行くべき場所だ。連休初日だから、往復のバスは激込み。臨時バスも増発されたようだ。

mishima-skywalk.jp

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帰りは三島駅まで行かず、三島大社前で下車。せっかくなので、旅の安全を祈願。福太郎餅を食べたかったが、営業終了していて残念。お土産に買って帰ったけれど、ヨモギの風味がして美味しかった。地元の人がお土産にする率は高めの模様。駅前で握り寿司。蒸し穴子うまい。桜エビの軍艦巻きも、しらす軍艦巻きも美味しい!桜エビの生を食べたのは初めて。静岡は美味しいものであふれている。

www.mishimataisha.or.jp

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三島大社から三島駅に行く途中に出くわした公園。町中に湧水があるなんて、風情があるなぁ。そして溶岩が流れてできた地形ということがよくわかる。整備され過ぎないってことも含めて、良い公園だと思う。神戸は、町中に水遊びのできる人口のせせらぎみたいなのを作るのが凄い好きみたいだけど、やっぱり自然のものには適わないと思う。

www.mishima-kankou.com

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行ってきた 

*【TRAVEL】

3月18日から3日間で静岡へ美術館巡りをしてきた。

MOA美術館に展示される紅梅白梅を観たかったのがメインだったが、調べてみると熱海から江ノ浦測候所が近いことがわかり、予約状況を確認すると、18日午後が空いていたので申込んだ。熱海に宿泊しようとしたものの、私の予算に見合った宿がどこもいっぱいなので、三島にあるホテルを申込んだ。ならば、クレマチスがまだ咲いていないけれども、クレマチスの丘へ行こうじゃないか、何なら三島スカイウォークにも行ってみようじゃないか。そんな感じです。全行程が晴れであれば、言うことなし。

18日は、ほぼ全国的に雨模様だった…。新幹線で三島へ、ホテルに荷物を預けて、在来線に乗って、利府川駅へ降りる。そこは、無人駅。神奈川県にも無人駅あるのね。江ノ浦測候所は、駅から歩いて行けなくもないけれど、ひたすら上り坂を歩くので、当然無料送迎バスを選択。おかめ桜とみかんがちらほら見える急斜面を上がり、10分も掛からないうちに到着。完全予約制で、時間にならないと中に入れてもらえない。雨が降っているのに…。時間になると、受付開始。入館シールと江ノ原測候所の展示品の詳細な説明のあるパンフレットをもらう。本当なら、これを読みながら、展示を鑑賞したいところだが、あいにくの雨でパンフレットを片手にというわけにもいかない。

13時30分の予約は、おそらく10名前後だと思う。広大な敷地なので、自然とまばらになるのが良い。この空間を独り占めできるって贅沢。この広大な敷地が1つの作品ともいえるわけで、ここはヒーリングスポットですかってぐらい癒される。雨なのに。木の化石で作られた椅子とか面白い。直島にある御王神社に通じる雰囲気がある。ここで初日の出を眺めてみたい。すごい厳かな雰囲気を味わえるのだろうな。歩きながら、ずーっと「何だ、これ、すごいわ」とつぶやきっぱなし。こんな贅沢な空間は初めてだ。それぞれ歴史のあるものばかり。本当に来られて良かった。ぜひ、今度は晴れた日に来たい。滞在制限時間めいっぱい使って楽しみたい。

www.odawara-af.com

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静岡の初めての食事はうなぎ!ほんとに柔らかくて美味しい。1枚を頼んだけど、2枚ぐらい行けそうな気がする。予算上無理だけど(笑) 白焼きも美味しいだろうなぁ。意外と味付けは濃くないけれど、逆にうなぎの旨味を引き立たせているのかも。こんなに美味しいのに、客が私一人だけって何か申し訳ない気持ち。休日は人が多いのかな。