読んだ
それぞれの家族の在り様とか、結婚の形とか考えさせられた。
結局のところ、理屈でどうなるものではないのかなぁと思ったりする。結婚にしても、計算づくで一緒になったとしても、相手が自分の思惑通りに動いてくれるとは限らないし、相手もある種の計算があって一緒にいるわけだ。どうにもならないことをどうやってまとめていくのか、それをどうやって終わらせるのか。仕舞っていくのか。解けない問題だし、正解も一択ではない。永遠の宿題のような、でも当事者がこれに決めたと思ったら、それが回答なんだろう。
啓介の円形脱毛症の理由…知りたかった。
*【BOOK】深緑野分 この本を盗む者は 角川書店
あらすじも気にせず、前に読んだ「ベルリンは晴れているか」や「戦場のコックたち」みたいなシリアスな展開を想像していたら、これファンタジーやん!こういうのも描かれるのかってびっくり。何と言うのか古めかしい屋敷で繰り広げられる冒険は、ちょっとジブリっぽい世界観。家に地上2階地下2階の書庫があるってどうなのよ?うらやましい。入り浸りたい。本嫌いなのに、本を読まないと問題が解決できないって仕掛けが面白い。そして、この物語は終わりがない。自分が手に取らないジャンルだけど、だからこそ作者の術中にまんまとはまってしまったのかもしれない。