なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

在宅勤務疲れた

緊急事態宣言解除された。いろんな規制も解除されてきて、え?いいんですか?って戸惑いも少なからずある。とはいえ、経済をいつまでも停滞させるわけもいかない。

私の職場は、緊急事態宣言があろうとなかろうと、業務量が変わらず、むしろ前年比より増えてきており、在宅勤務では、業務が追い付かず、疲労困憊気味。来月から在宅勤務はできるだけ避け、有給休暇消化をしていく所存。リモートワークだと、出社して半日も掛からない業務も1日掛かりで非効率。出社すれば、問い合わせの電話対応に追われて、1日が過ぎる…しかも短縮営業。振り返れば、営業時間が短くても、通常業務時間と同じ労働時間である。残業しているのに、残業がつかない。買い物をしようとしても、自宅最寄り駅に着いたときは、お店も短縮営業で閉店。もう、なんなんだよ!ふらふら立ち寄って、クールダウンして帰宅したいのに、と少しずつストレスが蓄積してくる。こんな些細な事で気分を自分で悪くするのも、自分の器の小ささにも嫌になってくる。これがコロナ鬱というものだろうか?

先日も、私がブチ切れた件ですが、そもそも仕事に対する考えの出発点から方向が違うので、放置することにした。私のエネルギーを消耗させるだけだから。ただ、行間を読み取れないことは、これからの彼女の仕事に色々支障をきたすだろうと思うが、致し方ない。

ステイホーム中に観た「12人の優しい日本人」ZOOMを使っての朗読会というよりも芝居。面白かった。舞台での緊張感とは違った緊張感。対面せずに芝居をするってどんな感覚なのだろう。リアルタイムで観られなかったのだけど、5月末日まで観られるってのも太っ腹。

早く劇場に足を運びたい。

映画館にも美術館にも早く行きたい。

兵庫県立美術館の「超名品展」がたった6日間の開催だなんてもったいない!テオ・ヤンセン展も楽しみにしていたのに。ミナ ペルホネン展は予定通りに開催になるのかな… 

神戸市立博物館もコートールド美術館展、ボストン美術館展は中止が決まった。残念だなぁ。

これからのコロナ対策は暑さとの闘いかも。

職場は今頃になって、アクリル板の見積もりを取り始めた。ないよりはいいけど、遅くない?

*【BOOK】深緑野分 ベルリンは晴れているか 筑摩書房

ベルリンは晴れているか

すごい熱量を感じる作品。

第2次世界大戦後のベルリンが舞台。敗戦国の描写が圧倒的な熱量で描かれていることに結構衝撃を受けた。その中で、起きた殺人事件の嫌疑を掛けられた米国軍施設で働く少女が被疑者の疑いのある青年を探して養父の死を知らせる旅に出る。たった2日の旅なのに、色々な事情を抱えた人との出会い、17歳の少女の家族に起きた悲劇などが相まって、ジャンルとしてはミステリーらしいのだけど、それを超えた人間ドラマの描写が見事だなと思った。何が正解かわからなくなる時代に自分は何が出来るのか、ずっと考えていかないといけないなぁと思った。

私としては、殺人事件の真相は明らかになるのですが、結局、少女の恩人たる被害者の悪行は暴かれても、なぜそんなことをした理由が明らかにはなっていないように感じた。人には理解できない闇の部分もあるのは知っている。けれど、人の出会いが、何かしらの希望を見出すこともできる。圧倒的な情報量に気おされそうになるけれど、この小説にはそれを見事にまとめて、昇華させている。

ドイツで映画化してくれないかな。主題曲は「パリは燃えている」にしてほしい。

*【BOOK】恩田陸 祝祭と予感 幻冬舎

祝祭と予感 (幻冬舎単行本)