島村洋子　恋って恥ずかしい家族善哉2　講談社文庫

前作の「家族善哉」って昼ドラになっていたのね。設定が良く似ているドラマがあるなとは思っていたけど、竹内都子はイメージと違うな。それはともかく、今回は咲子の息子の新哉がメインで、サブが娘の美佐緒。そして、タイトル通りのテーマで説明不要って感じです（笑）おかん視点から語られる2人はとても微笑ましく、母の愛を感じるよ。新哉の恋にも冷静な突っ込み、そして、おかんならではの洞察力で、新哉の隠しておきたいことを看破。誰が見てもそうだろうっていう些細なことなんだけど、あれを家族の前で言われたら、ちょっとは立ち直れないじゃないだろうか。新哉ってほんとにかわいいな。そんな彼のことを、東京からの転校生瑛子も惹かれているじゃないかなぁー。
なんか全てが明るい方向へと見出される感じがほんわかして面白い。

それにしても、関西の人間でも相手に「ジブン」って言われたら良い気はしないのに、東京から来た瑛子にはかなりのカルチャーショックを受けたんじゃないかと思うなぁ。誰もが自意識過剰気味な高校時代を思い出すよー（笑）