なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

玲玲の電影日記

2004年 中国 時間:100分 配給:アルバトロス・フィルム
監督:シャオ・チアン 出演:シア・ユイ/チアン・イーホン/クオン・シャオトン他

野外に天幕を張った映画上映会が唯一の娯楽だった時代の風景がとても微笑ましかった。
男の子が双眼鏡を覗くと、そこには映画の世界の広がっていて、彼の唯一にして最大の慰めとなり、それは彼が大人になっても変わってない。それが彼の孤独をひしひしと感じられて切なくなった。
そんな彼の役回りは狂言回しで、本筋とは直接関係ないんだよね。彼の幼馴染の女の子の半生が描かれているんだけど、途中で大胆に端折られている彼女の過去がとても気になる。学歴もなく、中途障害者の彼女の現在の暮らしが余りにも不可解だ。そんな暗い部分は一切抜かして、ハッピーエンドで締めくくられるの。どうなんだかなぁ。
「中国版ニュー・シネマパラダイス」って宣伝は止めたほうがいいよー。あれを引き合いに出すのは、図々しいというか、これはこれで良い所もあるじゃないか(笑)「西洋鏡」でもそんな触れ込みだったが。シア・ユイは「西洋鏡」にも出ていたなぁ。根っから映画大好きって感じが出て、結構好きだわ。
とりあえず、子役の演技に泣けます。あれだけで完成させたほうがいいんじゃないかと(爆)