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 ダライ・ラマ その知られざる真実

ダライ・ラマ その知られざる真実

ダライ・ラマ その知られざる真実

今年初めて読んだ本
タイトルは衝撃的だけど、実際この書の中に出てくるダライ・ラマに関する記述は
今までに出された出版物に描写されているのと、ほとんど変わらない。
つか、ますます神格化されてるような感じ。
チベット現代史をおさらいするにはこれはいいかも。
中国の徹底した民族浄化ぶりには、身の毛がよだつ思い。その一方で、亡くなった高僧の転生を探す描写はファンタジーを読んでいるようで落差ありすぎだ。

宗教で国が成り立つわけがないわけで、宗教的指導者としてどんなに優れていても、政治的指導者のいない国家としての基盤を持てない国の脆弱さに付け込まれてしまったんだなーと。今のダライ・ラマにとっても、それは随分の重責に違いない。
パンチョン・ラマ問題は早いうちに解決しておかないと、チベットはますます民族としてのアイデンティティを奪われる事態に追い込まれるのだ。マジ恐い。