読んだ
そういえば、韓国の人が書いた小説を読むのは初めてかも。
短編集だけど、どれも胸が締め付けられるような読後感なのに、読むのを止めることができない。韓国は私が想像する以上に閉鎖的で保守的なところのようだ。女性に人格がないかのような扱いを受けている場面に何度も出くわす。その息苦しさと、若さゆえに抗えないものに傷ついたり、相手を傷つけてしまう、育ちの違いから生ずる行き違いとかに答えの出ない悩みを抱え続けている登場人物のいずれかに自分を見つけてしまう人は少なからずいると思う。
作者の「まえがき」「あとがき」も印象に残った。次回作も読んでみたい。読後感は相気持ちが沈むけど、読んでみたい。
*【BOOK】ヨシタケシンスケ 欲が出ました 新潮社
癒されたいときは、ヨシタケシンスケだ。掛けてほしい言葉が出てくる。「心の軍手」は確かに欲しいかも。大人になるスキルは獲得するには時間が掛かりすぎるのよ。私も、されたことを忘れたかのようにふるまえる大人になりたい。かなりの上級レベルだと思うが、死ぬまでにそこまで到達できるのか。