なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

山田宗樹 きっと誰かが祈っている 幻冬舎 

ヨチヨチ父とヨチヨチ母に慈しまれて育った子は幸せだ。幸せを幸せだと考えたことないのはすごく幸せなことだ。
様々な事情があって、乳児院がある。乳児院に預けれらた子供達には担当の親代わりの担当者がついて、疑似的な親子関係を作る。
2歳になったら、お別れする。
ひょんなことから、そうやってお別れした子が養子縁組に行った先の養親を失ったと知ったら。
本当に偶然が偶然を読んだような展開ではあるんだけどw、こんな境遇に置かれた子供達は少なくないかもしれない。
だからこそ、自分が愛された記憶を知った女の子多喜ちゃんはきちんと芯のある人になれる道筋をつけてもらってよかった。
ただ、それを知らないで生きていく人たちが多いから、虐待も止まらないのかもしれない。

乳児院の仕事を知るいいきっかけになった一冊かも。