なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

FAKE

2016年 日本 時間:106分 配給:東風
監督:森達也 出演:佐村河内守

KAVC

大木正夫:交響曲 第5番「ヒロシマ」/日本狂詩曲

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ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌

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それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)

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音楽という<真実>

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KAVCでは、何回か映画を観てきたけれど、整理番号が72番って!という驚きはさておき。
何ていうのか、大変もやもやした気持ちを抱えたまま観ていたわけだけど、最後のセリフでまたもやもや度が高まってしまった。
誰が、嘘を言っているのか?ではなくて、誰が事実を話していないのか、ということなのか。
これは、佐村河内氏だけに限らず、時折訪ねてくるTV番組製作者も含まれる。
この映画のタイトルも意味深だなぁ。誰かに対して?それとも作品そのものに対して?

ただ、ひとつ確かなことは、佐村河内氏の釈明は、問題とされること事柄について、さりげなく(見せているのか)論点がずれている。
そのことに、監督も何も突っ込みはしない。
そこ、突っ込むところでしょ?って思うから、大変もやもやしてしまうのだ。
茶番に付き合わされたのかなーと、今書きながら思っているところ。

外国のメディアからの取材に応じていたけれど、
あのストレートな質問に真摯に答えていれば、この映画の風向きも変わったかも。
部屋が狭いから楽器を捨てる音楽家っているんだねぇ。すげー。
頭の中で音が鳴るからいいのか?でも、耳鳴りがして大変だったんですよね?壁に頭をぶつけていたんですよね?
明るいところ出ているのに、サングラスいらないですか?
と色々問い詰めたいぐらい、以前の演出をさっぱりと捨てているような、捨てていないような。
それを平然とやってのける彼のパーソナリティを信じることは難しい。

豆乳とケーキと猫。
謎は深まるばかり。