なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

エリザベス

1998年 イギリス 時間:124分
監督:シェカール・カプール 出演:ケイト・ブランシェット/ジェフリー・ラッシュ/ジョセフ・ファインズ

エリザベス [DVD]

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イギリス女王はこうして作られるのか。感嘆しました。
ケイト・ブランシェットが前半乙女チックなかわいらしい恋する女性の表情を見せるのに、様々な苦境に立たされ、自分自身が決断と責任を迫られる過程を乗り越える度に表情が無くなっていく様は凄みがあった。最後に見せた容貌はホラーと言ってもいいぐらい。そうやって、個人的な感情を切り捨てていかないと、大英帝国を率いることはできないということか。
国の安定を保つために、あらゆる国から求婚され、それを受け入れるのが女王(国王)の務めでもあるというのが、生々しいなぁと思うわけです。それはイギリスに限らず、どこの国でも共通ではあるけれど、彼女はそれを断ることで、自分は何者にも囚われない一国の女王であることを示すんだから。いつのまにそんな策略を覚えたのか恐ろしい子。それが女王になるということなのかと、権力を握るということはどれだけ孤独なのか、とひしひしと感じた。

そして、英国王室の落ち着いた重みのある豪華さが素敵。コスチュームプレイもたまりません。