なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

マンダレイ

2005年 デンマーク 時間:
監督:ラース・フォン・トリアー 出演:ブライス・ダラス・ハワード/ダニー・グローバー/ウィレム・デフォー

マンダレイ デラックス版 [DVD]

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ドッグヴィル」のグレース役がニコール・キッドマンだったから、今度のグレースには「劣化?」なんて失礼なことを思ってしまったが、善意のかたまりみたいなグレースにはブライス・ダラス・ハワードの容貌が似合っているかもしれないと思い直した。純粋な行為として差し出せる善意ほど、厄介なものはないなぁ。それが正義とセットにされたら、どうでしょう?しかも、それに対する明確な知識や思索がなくて、考えなしだったら?これって、アメリカが諸外国に干渉していることと似通っている気がする。
グレースは前回で「権力の使い方」を学んだはずだけど、応用力がないお嬢さんだった。しかも、間違った形で民主主義を教えてしまう。そして、最後のオチは強烈なしっぺ返しでグレースはとんだ藪へブだった。ずっと全編通して、皮肉っぽいなぁ、意地悪だなぁーこの監督さんは!と思っていたけど、最後に見ている方までやられてしまった。
そんなわけで、3部作のラスト「ワシントン」が楽しみだ(笑)