なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

敬愛なるベートーヴェン

2006年 英・ハンガリー 時間:104分 配給:東北新社
監督:アニエスカ・ホランド 出演:エド・ハリス/ダイアン・クルーガー/マシュー・グード/ラルフ・ライアック 他

三宮シネフェニックスにて鑑賞

観終わって脱力させられたのは久しぶりかも。正直、一体何が言いたいのか理解しがたい。使った素材が余りにも大きすぎて手に負えたなかったじゃないかな、と思う。それなのに、架空の人物、アンナを登場させてみたのはいいけど、これまた持て余し気味で、2人の関係がよくわからない。第九を完成させたところでエンディングにしてほうがまだ救われた感じ。
ただ、第九の初演シーンがとても印象的で良かった。でも古楽器での演奏再現じゃなかったのががっかりだったり。エド・ハリス演じるベートーヴェンの指揮っぷりは見事だったなぁ。
そんなわけで、ベートーヴェン「第九」に深い思い入れがある人が見れば、がっかりするのではないかと思われます。結構、色んなエピソードが残っている人だとは思うのですが、それらが全く無視されちゃっているような気がします。そして、ほとんど聴力を失っているはずの彼が大声でアンナと話しているのを見て不思議に思う人もいるかも?補聴器が手放せないはずなのに、美女の声だけは聞きとれるのか?
で、画面が安定していないので、少し気分が悪くなった。あれは、彼の情緒不安定さを表現していると解釈するべきなんだろうか。