なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

LOVE30〜女と男と物語〜

演出:宮田慶子
スパイス・イン・ザ・バスケット
作:三島ゆき 出演:水野美紀/山寺宏一

結婚相談所
作:サタケミキオ 出演:真中瞳/片桐仁

兄への伝言
作:蓬莱竜太 出演:YOU&生瀬勝久

シアター・ドラマシティ マチネ
1階11列36番にて鑑賞

30分のお芝居3本立てで観られるって、良いなぁーと思ったけど、全体を通して、どっかでリンクしていくのかと思ったら、独立したお芝居だった。明らかに実力差が露呈されるので、役者にとってはプレッシャーだったかも?
「スパイス・イン・ザ・バスケット」
元夫の家に突然転がり込んだ元妻。水野美紀の間の取り方が悪いのか、何だかしっくりこない。これはあえて、観客に「あぁ、これだから、この夫婦は上手くいかなかったのね」と思わせる演出なら凄いかもしれんが。どうでしょう?脚本もラジオドラマ向きで、別に部隊でなくてもいいんじゃないだろうか?もうちょっと余韻が欲しかった。一番バッターは厳しいねー。
「結婚相談所」
相談所の会員の男と、相談所のコンサルタントの女性。真中瞳の台詞は最後まで一本調子で残念だった。元気なのはいいんだけど。片桐仁は、それをよく受けていたなぁー。彼じゃなかったら、この芝居は成立しなかったかもと思えるぐらい。彼の心の動きには、ちょっとじんわりと感動させるものがあった。なのに、女性の自己完結振りは納得いかなかったなぁ。結局、十代の初恋の清算をしたってことなんだろうけど、彼は今の彼女を好きなのにね。片桐仁が好きだー!
「兄への伝言」
弟のお通夜で、弟の嫁と兄の数年ぶりの再会。これが一番脚本の出来が良かったと思う。できれば、もっと長いバージョンでみせて欲しいぐらい。ちょっと間違えばコントになりそうなぐらいのところを、生瀬勝久が締めたって感じ。でも、YOUの間の取り方とかは3人の女優陣の中では絶妙だわ。笑って少ししんみりで、嫁の最後の台詞がかっこよかったわぁ。「とんかつ、とりかえた」でこんな世界が広がるんだわ。