カポーティ
2005年 アメリカ 時間:114分 配給:ソニー・ピクチャー・エンタテインメント
監督:ベネット・ミラー 出演:フィリップ・シーモア・ホフマン/キャサリン・キーナー/クリットン・コリンズJr.他
シネリーブル神戸で鑑賞
- 作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,佐々田雅子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
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- 作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,川本三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- 作者: ジョージプリンプトン,George Plimpton,野中邦子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/07
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作家が小説を創る為の取材過程ってどんなものだろう、という好奇心で観てきた。うーん、やっぱり、「冷血」は流し読みでも良いからしておけばよかったかも、と後悔。後は、カポーティ自身に興味がある人だともっと興味深く観られたのではないかなぁ。
とはいえ、決してつまらないわけじゃない。いや、刑務所の面会場面あたりは睡魔が襲ってきたのは確かなんだけども(爆)
若くして成功した作家の弱さや狡さや傲慢さが、彼らの周りの人達との会話に通してわかるし、そんな会話ができるのも、わずかな限られた人達であることや、大勢の取り巻きに囲まれていても何だか孤独を感じた。彼の仕事上のパートナーのネルは余り彼の言動に口を挟まないけれど、最後に言い放った一言にこっちの胸まで突き刺さる思いがした。
小説というものは書き終わるまでそれが書いた本人にもどう影響するかは誰もわからないんじゃないか。感覚的に捉えていた「死」というものを、カポーティは最悪な形で実感してしまう羽目になったって気がする。自分が想像していた以上の衝撃だったから、打ちのめされたんじゃないかなぁ。ただ、かなりの後ろめたさを持ってして、最後の面会に向かった彼は、人間性の部分よりも作家としての好奇心が勝ったように思える。うーん、やっぱり書くことは業なんだろうと思う。
「冷血」を読んでみたいと思った。でも、長いんだよね(爆)いや「草原の竪琴」を挫折した私に読めるのだろうか。