岡本敏子（聞き手:篠藤ゆり）岡本太郎 岡本敏子が語るはじめての太郎伝記 アートン

岡本太郎―岡本敏子が語るはじめての太郎伝記

先日、太陽の塔を見に行ったら、とても感動したので、思わず買ってしまった（笑）
まじまじと眺めることなかったけれど、圧倒的な存在感と孤独感が伝わってくるんだよなぁ。
それはともかく、この本は岡本敏子が岡本太郎を語るってことに大きな意味があると思う。なんか、タイトルそのまんまだけど（笑）
それぐらい、敏子さんって人は太郎の芸術家としても、一人の男性としても、理解して共感して受け入れられた、母親にもなかった母性を併せ持った唯一無二の人だったんだろうなぁ。太郎の幼少時代から語っているんだけど、そのときは敏子さんは産まれてないし、出会ってもいないわけなのに、まるでそのとき一緒に生きているかのように、まるで太郎そのもののように語っているの。同化しちゃっているというか、母親が子供の思い出を話すときに似ているかもしれない。
語られているエピソードは、既にどこかで聞いたり、読んだりしたことがあるんだけど、敏子さんからの伝わってくる話にはすごく愛情が感じられて、常に爆発し続ける人を支えられる力って何だろう、と、太郎も凄いが、敏子さんも相当凄いよ！と、二人のことをもっと知りたいなぁと強く思った。
このインタビューが未完で終わってしまったのが本当に残念。
私としては、万博のエピソードの下りはとても興味深かった。リアルタイムで見たかったなぁー。