なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

雪に願うこと

2005年 日本 配給:ビターズエンド 時間:112分
監督:根岸吉太郎 出演:伊勢谷友介/佐藤浩市/小泉今日子
原作:

輓馬 (文春文庫)

輓馬 (文春文庫)

シネカノン神戸にて鑑賞

「初恋」を観て、脱力気分で観た。ばんえい競馬の場面で釘付け。最後まで目の離せない展開にちょっと感動しました。馬の吐く白い息とか、スピードだけで競わないレース展開は厳しい冬を過ごす北海道ならでは(ですよね?)だなーと。それに比べると人間の世界はしょぼかったです。馬の強さに比べて、何だか温くて、どうなんだろう。
もっと男くさいっつーか、硬派な展開を期待してんだけども。事業に失敗して、13年ぶりに北海道に戻ってきた弟を伊勢谷友介を演じているのだけど、事業に失敗したことに巻き込んだ周囲の人たちや、死亡者が出た事故への責任や思いとかを受け止めているとはとても思えないほどの軽さにびっくりしましたよ。ずっと、北海道でばんえい競馬に関わっている兄も、和解ができればそれでいいらしくて、なんか兄弟って根っこの部分で似ているものなのねーと無理やり自分を納得させました。なんつーか、弟のあまりの無礼さや軽さに、東京に戻ってもやり直すのは難しそうだなぁ、こりゃ。とか思ったが、きっとお兄さんはまた手荒く暖かく迎えるんだろうな。いいな、兄弟って。(という話で合ってますよね?違う?)
小泉今日子山崎努の関係が意味深でしたー。ジョビジョバがこんなところでつながっていたなんて。山本浩之がとても良い感じでした。何か、周囲の人たちとの繋がりが希薄で物足りなかったです。