なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

THE 有頂天ホテル

2006年 日本 時間:136分 配給:東宝
監督・脚本:三谷幸喜 出演:役所広司/松たか子/佐藤浩市ほか

シネフェニックスにて鑑賞

観る人・世代を選ばない映画だ。映画館内が老若男女の笑い声が絶えないのって、すごく珍しいと思うのですよ。後ろの年輩の夫婦が「三谷幸喜って、ホントっに凄いねー」と本当に心の底から感嘆して話していたよ。いやいや、ホントはこんなもんじゃないっすよ、と心の中で呟いていた私。
このキャストでコメディを作るなんて、何だかもったいない気がした。伊東四朗に白塗りをさせるなんて、すっごいズルイよ!面白いに決まっているんだから。役者の皆さんが、それぞれの持ち味を上手く活かされているなぁと、いつもながら、三谷さんの観察眼は流石だなぁとは思うのだけど、作品全体として考えると、大味だなぁと印象がある。スターオーラがバンバン出ている役者さんを使って華やかな彩りのこの作品は嫌いではないけれど、もっとそこいらへんを歩いている兄ちゃんみたいな人を使ってこその、この監督というか脚本家というか演出家の技が活きるような気がします。あと、この作品へのこだわりを役所さん演じる副支配人に言わせるのはどうかと思う。そんなの、わかる人がわかったらいいんじゃないかな。3作目にして余裕が出てきたのかなぁ。
オダギリ・ジョーの筆耕係がとても素敵!かなり私の中では大ヒットです。梶原善が何気に出ているのがイイ!西やんにあんなことするなんて(笑)
でも、一番印象に残ったのは、YOUですよ。歌手のYOUを見るのはなんて久しぶりなんだろ。ここのところは三谷さんグッジョブと褒めてやりたい、とエラそうに書いてみた。

浅野和之を副支配人にして、舞台もしてくれないかなぁ〜。

グランド・ホテル 特別版 [DVD]

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