なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

天空の草原のナンサ

2005年 独 時間:93分 配給:東芝エンタテイメント
監督:ビャンバスレン・ダヴァー
出演:ナンサル・バットチュルーン/ウルジンドルジ・バットチュルーン/バヤンドラム・ダラムダッディ・バットチュルーン他
シネ・リーブル神戸にて鑑賞

天空の草原のナンサ

天空の草原のナンサ

日々の生活の中でのちょっとしたアクシデントが起こったりするけど、それほどドラマチックな展開があるわけでもないのだけど、そのあまりの率直さに感動したって感じです。なんというか家族の雰囲気がそのまんま作品に上手く乗っかったのが良いのかも。

モンゴルの遊牧民一家の生活を描いた作品で、実在の家族をそのまま撮っているので、ドキュメンタリっぽい仕上りです。彼らの生活は「アルプスの少女ハイジ」のおじいとハイジの生活ぶりに似ているなと思った。ヤギ飼っているからか、チーズ作り(むっちゃ美味しそうだった!)をしていたせいからか。非常に牧歌的に見えつつも、野犬に家畜を食い殺されたりとか、草原とはいえ、風にたなびくような草が生えているわけでなく、芝生程度の草が生えている程度で私が想像する草原とはかなり雰囲気も違います。遊牧民とは言え、バイクやバスで町へ出るし。まるっきり、昔ながらの生活様式ではないが、祖先からの言い伝えだとか神様に対する信仰心の厚さは日々の生活からも窺える。モンゴルのゲルの中でダライ・ラマの写真を見たときには驚きました。あちらはチベット仏教徒が多いのだろうか。そして、モンゴルも例外なくお年よりの独り暮しもあるみたい。1人っきりで草原に住んでいて、困らないのだろうか、と少し気がかりだった。
子供達3人が可愛いです。特に下の男の子がすんごい可愛いの。なんで、髪をのばしているのだろうね。

2作品とも完成度が高いってわけではないんだけど、そのストレートさを買いたいなぁ。シンプルで的確にメッセージが伝えられるって素晴らしいと思うのですよ。