なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

ノミ・ソング

2003年 ドイツ 時間:96分 配給:エレファント・ピクチャー
監督:アンドリュー・ホーン 出演:ケニー・シャーフ/ガブリエル・ラ・ファリ/ページ・ウッド他
KAVCにて鑑賞

80年代初期にNYのクラブで活躍し、その後エイズで亡くなったクラウス・ノミに関するドキュメンタリ。
クラウス・ノミに関わった人達の証言を集めているわけだけど、何と言うか核心を突いているだろう、彼の際奥に突っ込んだ言葉はあまり聞かれないので、ぼんやりとした輪郭としか浮かんでこないのが残念かも。彼があまり人との付き合いを積極的にしてこなかったかもしれない、80年代はまだエイズに関する正しい知識を持てなかっただろうから、一切の付き合いを絶たれて孤独の内に死んでいってしまったってこともあるかも。余程彼の思い入れがある人じゃないと退屈かもしれない。
ただ、当時のライブ映像は結構面白かったです。今では、左程珍しがられるパフォーマンスではないかもしれないけど、当時はロック・オペラとかコス・プレっぽい出で立ちは斬新さで持って、迎え入れられた空気があったろうなぁーと思われた。ただ、そのパフォーマンスは人気があったけれど、レコードデビューはフランスだったってのが意外。そこらへんが、音楽性は余り高く評価されてなかったのかな、そういう説明も欲しかったなぁ。あと、プロモーション費用が自腹ってのも、あまり期待されてないなぁって印象。テレビでもイロモノ扱いぽかったし。ライムタルトを披露していたし(笑)

そういう商業ベースに乗せられてから、彼は随分音楽以外のことで消耗させられたのかもしれない。ただ、彼がどんなものを目指して、何を作りたかったのかが彼の言葉で聴いてみたかったなぁって感じです。

ノミ・ソング [DVD]

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ザ・コレクション~ベスト・オブ・クラウス・ノミ

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「コールド・ソング」は好きです。