リンダリンダリンダ
2005年 日本 時間:114分 配給:ビターズ・エンド
監督:山下敦広 出演:ペ・ドゥナ/前田亜季/香椎由宇/関根史織 他
そっかー、「ブルーハーツ」とか「ジッタリジン」とかナツメロの世界なのかーといささか自分が年を食ってしまったことにしょぼんとしながらも、女の子たちの感情の揺れとかは不変の世界だと微笑ましく見た。(うわーん、こんなん書き方するなんて、年は取りたくないね)
高校最後の文化祭で急ごしらえのバンドを作って参加ってバタバタぶりが上手く描かれていて、それでかなりの抜けっぷりもあって、楽しかった。女の子バンドの編成がお見事だわ。香椎由宇のちょっと経験値が高そうなキャラなんて一番はまっているのではないかしら。元彼とのいちゃつきぶりがえらいリアルなんですけどー(笑)あと、言葉数は少ないけど、肝っ玉が据わっていて実は一番頼り甲斐のありそうなベースの関根史織とか、むちゃ好きなタイプですやん。前田亜季の一番気を遣っているのに、あんまり報われてないようなところも可愛いしー。でも、あんまりキレイには撮ってもらえてないのは気のせいかしら。そこんとこがリアルな高校生活感が出ていいのかも。
「ちゃんと楽しまなきゃねー」と教師に言われつつ、真面目な展示物を作っている韓国留学生が、つまらそうなのも良かった。たまに気が抜けたのか、どうみても高校生には見えないよってシーンがあるのはマイナスでしたけども。あとねー、生徒との距離を掴みかねているというか、どう扱っていいのかわかんないよーと思いつつ、何だかんだと気を揉めている顧問の教師の立場がすっごいわかる。印象的だったなぁ。あの頃は自分中心で生きていましたとも。
文化祭前のいざこざがあっても、せっかくここまで来たんだし、最後の文化祭なんだからこのメンバーでやろうよって調子でもないのが、この監督の作品らしいなぁーと思った。4人の仲間の微妙な距離感とバンドの腕前がストーリーに上手く反映されていたなぁ。急遽舞台に上がった軽音のメンバーの方が遥かに上手いんだもの。でも、最後はタテノリで決めないと高校の文化祭じゃないでしょ?ってことで。
- 作者: 向井康介,宮下和雅子,山下敦弘
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やぱり、本家で