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園田静香 文壇バー―君の名は「数寄屋橋」財界研究所

文壇バー―君の名は「数寄屋橋」

文壇バー―君の名は「数寄屋橋」

銀座にある文壇バーが立ち退きを機に歴史を振り返りつつ、お馴染みの作家に寄稿してもらったものを編纂した思い出アルバムみたいなノリの本です。
1968年に開店したのだから、数多くの作家の交流もあるだろうし、作家の素顔を見てきたことだろうけど、開店した経緯を含めて、オブラートに包んで「今となっては懐かしい思い出」にまとめてあるので、物足りない〜(笑)だからこそ、永年、銀座でママをやってこられたのだろうと察せられますが。こんなんやったら、流通に乗せなくても、私家本で充分じゃない?文芸社で出すとか(爆)やっぱり、そこは文壇バーのママたるところで、のっけから紀伊国屋書店のCEOの寄稿から始まりますよ!選ばれた人だけが来られる特別な場所って作家のプライドを満足させるんだろうなぁー。作家の面々が北方謙三津本陽渡辺淳一林真理子小池真理子とかもしやこのメンツはと思ったら、案の定、直木賞の選考会の打ち上げに使われるそうですよ!なんかなぁ、すごい世界だわ。受賞作家はここに呼ばれて挨拶するわけですよ。なんかなぁ、作家もいろいろと大変だなぁと思った。

西村京太郎の寄稿文が山村美沙へのラブレターみたいになっているのが、一番面白かったです。

読むのだったら、

文壇 (文春文庫)

文壇 (文春文庫)

の方が良かったかも(爆)
これはリストにいれておこう!