なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

ミザリー

出演:渡辺えり子小日向文世
原作:

ミザリー (文春文庫)

ミザリー (文春文庫)

映画を観たときはポールを監禁して「ミザリー」の書き直しを要求するアニーがただひたすら怖かったんだけども、観終わって、実はアニーよりも作家のポールのしたたかさがそれを遥かに上回る恐ろしさ、したたかさを感じた。あるいは作家の業というものかもしれない。つーか、これは妄想世界だったの?そんなわけで、終わった後に恐さが押寄せる芝居だった。

これ、初演が白石加代子市村正親。今回も手堅いキャストだなぁ。と、安心して観られると思ったけど、どうも舞台に集中できない。時間を流れを暗転暗転の連続で切替えていくので、どうも緊張感が持続しないのだ。映画を観ているせいかもしれないが、アニーとポールのスリリングな駆け引きが見所だと思うんだが、なぜだかユーモラス。そこから滲み出てくる恐さもあるんだけども。

思いきって、日本を舞台にしても良かったかも。役者の力を持ってしても、カバーできないものがあると感じた。もしかしたら、渡辺えり子のキャラに頼りすぎたのかもしれない。2人芝居なのに、セットがちまちましすぎるように感じた。もったいない。

1階14列3番で鑑賞。とても見えにくい席だったorz…

ミザリー〈特別編〉 [DVD]

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映画版のキャシー・ベイツにも負けてなかったよ。えり子さん、凄いよ。