なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

愛の神、エロス

2004年 フランス・イタリア・ルクセンブルグアメリカ・中国
配給:東芝エンタテイメント 時間:109分

エロスの純愛 「若き仕立て屋の恋
監督:ウォン・カーウェイ 出演:コン・リー,チャン・チェン
エロスの悪戯 「ペンローズの悩み」
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:ロバート・ダウニーJr,アラン・アーキン
エロスの誘惑 「危険な道筋」
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ 
出演:クリストファー・ブッフホルツ,レジーナ・ネムニ他

シネカノン神戸にて鑑賞

「エロス」が共通テーマなわけですが、正直、これのどこが?と思ったり、あまりにもゲージツ的すぎてさっぱりわけわかんないのもあったり、何と言うのか観る人を選ぶオムニバス作品かなぁ。

その中で唯一これ1本だけを堪能したいと思ったのは、ウォン・カーウェイの「若き仕立て屋の恋」だった。ウォン・カーウェイは観念的な作品を作る人って先入観があったのですが(そして、全然観たことなかったし)、とても退廃的で美しくて哀しい物語に仕上がっている。ま、タイトルからして、なんか耽美っぽくもなくはないですね。

やはり、不幸な境遇を背負って生きる女の役にコン・リーは嵌まりますね。多分人生の隆盛を誇っていると思われる時期の高慢な態度から、街角で客を引き、安ホテル戻る生活に落ちぶれっぷりを見事にみせてくれます。

そんなコン・リーに指でいかされてしまう若い仕立て屋のチャン・チェンがまた色っぽいですね。売春婦に身をやつしている彼女に最後まで尽くしてしまう、なんだかまるで「春琴抄」ぽい世界ですね。仕立て屋の主人につく嘘にも愛情が感じられました。長編で観たいくらいですが、程よい余韻もあって良い感じでした。

すいません、後の2本は理解不能でした。ちょっと睡魔に襲われまして(爆)