なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

理由

2004年 日本 配給:アスミック・エース 時間:160分
監督:大林宣彦 出演:村田雄浩/寺島咲/岸部一徳ほか
原作:

理由 (新潮文庫)

理由 (新潮文庫)

上映時間160分と知って、どうなることかと思ったけど、意外と退屈せずに観ることができたと言ったら、失礼になるだろうか。原作も読んだものの、ほとんど忘れているのも同然で、観ながら「あ、そうそう」って再確認のための鑑賞というスタイルだったからかも。忠実とは言えないまでも、ほぼ原作通りに再現されているからねー。宮部みゆきを好きな人よりも、あの(笑)大林宣彦が彼女の作品を映画化したらどうなるんだろうという好奇心で観るほうが楽しめると思う。というのは、原作だと割合破綻の少ない作品だと思っていたのだけど、映像にしてみると、原作を端折った部分を含めて、整合性には?な点も気になるから。

そして107名の出演者を見逃すまいと眼を凝らしているうちにストーリーを忘れてしまったり、もう、何だかわかりません(爆)取敢えず、気になったのは、執拗なほど、無意味にスリップ姿で出てくる赤座美代子と80年代後半の時代設定なのに、赤座美代子がやっている学習塾がやたらに古臭いこと。赤座美代子は実はものすごくメイク映えする人ってこと。久本雅美が激しく邪魔だったこと。十代の女の子達はやっぱり可愛く撮れていること。どうして、石田ひかりは出てないのかなぁとか。そんな感じです。南田洋子が全てを救った印象を受けたけど、最後の「殺人事件が結ぶキズーナ」でもう腰砕けですよ。これが大林クオリティ。

シネカノン神戸で鑑賞