なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

金城一紀 FLY,DADDY,FLY

フライ,ダディ,フライ

フライ,ダディ,フライ

レヴォリューションNo.3 」の「ザ・ゾンビーズ」再び!とはいえ、この小説を読んだ記憶がほとんど消えかかっているので(爆)、再読したいと思う。

読後、非常に爽快感を味わえる小説。

ヨレヨレのおっさんである鈴木一が娘の為に復讐を誓う。それをなぜだか、「ザ・ゾンビーズ」の面々がっ全面フォロー。トレーナーの朴クン(とホントは気安く呼べるキャラじゃないけど)とトレーニングを始める日々。

娘さんの受けた心の傷を直せるように、手を差し伸べられなかった自分の弱さを克服するために、おっさんが心身ともに鍛えられる過程がとても頼もしい。一方で、朴くんの葛藤や鬱屈もかいま見えて、彼が何故強いのか、強くならざるをえなくなったのかを描かれていて、2人の交流もヘビーながらも微笑ましく感じた。「恐怖の向こう側にあるものを見たくねえのかよ」ってセリフを吐ける朴君が最高にかっくいいよ。

ラストがタイトルと結びつく瞬間がたまんなく気持ちいいのよ。

メモ: 映画化決定 2005年7月東映で公開予定。
テヘッと笑う鈴木一は堤真一がやるらしい。テヘッて笑うのが似合うのは小日向さんだと思うんだけどな。確かにあの年齢で過激なトレーニングは出来ないだろうけどね。