なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

レベッカ・ブラウン 体の贈り物

体の贈り物

体の贈り物

とても静かに染み入ってくる小説。これは実際に介護した経験者ではなければ書けないと思う描写が多々あって、調べてみたら著者はケースワーカーの経験もあるし、実際に母親の介護の経験もあるそうだ(これがこの作品を書く以前の事かどうかはわからない)。死期が近い患者にただ寄り添うということは、思っているより相当難しい事だけど、患者は実はそれを一番願っていることかもしれない。その気持ちにこたえてやっているヒロインに深く共感する。

最初の「汗の贈り物」の食卓の風景にやられた、と思った。そこから先は止めるのが難しいくらい。他の作品も読んでみたい。