なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

みんな家族

みんな家族 (文春文庫)

みんな家族 (文春文庫)

著者の家族をモデルにして描かれた昭和史。ただ1つの家族を描いているのではなく、夫と妻のそれぞれの家族から遡って描かれているので、最初は複雑だなぁと思いつつ読んでいたら、巻頭に家系図があった。職業も経済状況も違う四家族なので、戦争が始まったときの思いも言動もそれぞれ違っていて、国民全員が一丸となって戦争に関わっていた(関わらずをえない状況だったけど)んだと改めて感じられる。そんな人達がひょんなところから結びついて家族になっていくということが縁って不思議なものだけれど、なんか良いもんだなぁとしみじみ感じた。一人の人間が生まれてくるっていうことは、んもうすごい昔からの色んな人達が出会って築いた関係から産み出されているってことだもんなぁ。