なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

 Quartet 

2001年 日本 配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメント 113分

監督:久石譲 出演:袴田吉彦 桜井幸子 大森南朋 久木田薫 他

[公式サイト]:http://www.sonypictures.jp/archive/movie/quartet/quartet/index.htm

大学生の時にアンサンブルコンクールに出場して失敗してしまった4人組が3年後それぞれの思いや事情を抱えて再びコンクールに挑むが…ってストーリー展開。音楽特にクラシックを続けていく為の厳しい現実をかいま見せつつ、なかなか4人の音楽が揃わない中、地方のイベント巡業のアルバイトを引き受けながら、練習を励むわけだけど。こんなオーソドックスなストーリーだし、映画音楽で有名な監督なのに、全然盛り上がらなくてがっかり。「物語」として弱いかなぁ。音楽の為に映画を作りたかったってことはわかるし、音楽に対する思いも感じるんだけど、それが余りにも大きすぎて全部入れたはいいけれど、物語として上手くまとめられなかったような気がする。カルテットなんだから、4人の思いもうまく絡んでくれたらいいのに、そこいらへんはえらくあっさり。
練習風景も牛小屋や波が打ち寄せる砂浜でやっていて、絵としてはキレイだけど、実際ありえないんじゃない?って素人に思わせてどうするんだ(笑)結局、こんな音楽作りたい、こんな風景撮りたい、って監督がやりたいことをやっただけじゃないか、って思ってしまった。確かにキレイではあったけれども、なんかなぁー。そんなわけで、映画音楽でこれからも活躍していただきたいと思ったわけです。
袴田吉彦はもっとオレ様ソリストぶりをもっと傲慢にしてくれなきゃ、主役なのに弱すぎるぞー。大森南朋演じる本番に弱いヴィオラ奏者にシンパシー感じた。