なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

阿修羅のごとく

2003年 日本 配給:東宝 時間:135分

監督:森田芳光 出演:大竹しのぶ黒木瞳深津絵里深田恭子

原作:向田邦子阿修羅のごとく新潮文庫

阿修羅のごとく (新潮文庫) ISBN:4101294038

原作を読まなくても(ってこれシナリオだけど)十分面白いと思うけれど、向田色がかなり薄くなってるように感じがする。多分、今の旬ですってな女優をキャスティングしているからかもしれないが。なんつーか、女の情念っていうと大袈裟かもしれないが、そういうのが希薄なんだよなぁ。小林薫が最後に「女は阿修羅だよなぁ」とポツンと義母の墓前でつぶやくんだけれども、もひとつ説得力がなくて、ちょっとがっかりです。深田恭子には色々と言いたい事がたくさんありますが、せめて外見だけでも何とかしないと、10日間の過酷な減量で倒れた女の子には見えないよー。
4姉妹の絡みよりも、長女演じる大竹しのぶと愛人の坂東三津五郎と妻の桃井かおりの絡みががっつり芝居を堪能させてくれます。ここだけ向田邦子の原作だよなぁと思わせる場面だったように思った。あれ、もっと観たかったなぁー。
135分間は長いようで、思いのほか退屈せずに見られたなぁ。やっぱ、大竹しのぶは上手いですねー。黒木瞳はもっとがっぶりと組んで欲しかったです。名前の順番でごねるよりも、芝居でみんなを納得させる方が先決ですやん。
中村獅堂はキャラを作りすぎて、ちょっと変です。つか、キモイ男にしか見えませんって。