なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

若竹千佐子 おらおらでひとりぐも 河出書房新社

おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞

おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞

何だか解き放たれた自由でリズミカルな文体に乗せられちゃった。
私の親を書いたのかって思えるぐらい、リアルすぎる年配者の生態に頷いてしまう。
普段を全然動けないのに、一度思い立って行動を起こしたした時の凄まじいスピード感とか。
明日死ぬのかって思うぐらい、まっしぐらの様とか。
しかしながら、年老いていくことの諦観をさらりと書いてあって、文体にだまされそうになるけど
深い。達者だ。