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井上ひさし,井上綾 井上ひさしから娘へ57通の往復書簡 文藝春秋

井上ひさしから、娘へ 57通の往復書簡

井上ひさしから、娘へ 57通の往復書簡

娘の綾さんは、書くことを生業をしている人ではないので、結構読みづらい。
何て言うのか、個人的な事情を知っている人にしかわからない手紙だから。
手紙というのは、本来第三者に読んでもらおうと書くものだから、仕方ないといえばそうだろうけど。
ただ、物心両面で切羽詰まった状況にいるのは、ひしひしと伝わってくる。
父親からの手紙はそれを案じるものであり、いささか神経過敏な娘に考えすぎるなと諭している手紙は、
非常にシンプルだけど、心強く明快で、私たちも励まされているという気持ちにさせられる。
やっぱりこの人はすごい人なんだなぁーと改めて思った。