なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

奥田英朗 家日和 集英社

家日和

家日和

何を読んでも、外れがないんじゃないか?と思える作家だなぁ。
今回も、外さなかった。
「家」が舞台の短編集。
どれも、現実にいそうな家族の風景が描かれている。
最近のロハスだとかマクロビオティックとかに鼻白む思いをしている私にとっては、
最後の「妻と玄米御飯」が一番共感できたなぁ。
ブームの背景にある「オサレ」感とかが薄ら寒いなぁと感じる主人公が作家で
それをネタに編集者に大うけのネタを書きつつ、これからを考えて悶絶している彼の
小物振りが何ともいえず笑いを誘うのだ。
女性目線よりも男性目線で書かれたものの方が面白いかった。
多分、実体験から書いているよなぁ(笑)