なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

佐藤浩二、山下里加 普通の生活 2002年ソウルスタイル李さん一家のその後 INAX出版

普通の生活―2002年ソウルスタイルその後 李さん一家の3200点 (INAX BOOKLET)

普通の生活―2002年ソウルスタイルその後 李さん一家の3200点 (INAX BOOKLET)

2002年ソウルスタイルというのは、2002年に国立民族博物館の特別展の名称。「普通」の韓国人家庭の暮らしぶりをそのまま展示しているらしいことは知っていたけれど、ここまで持ち込んでいたとは!目録を見て、唖然としてしまった(笑)これは観るべきだったと悔やんでも遅いってば。冷蔵庫の食材とか、財布のレシート、子供の教科書や通知表まで。もしかして、ゴミ箱の中のものまで入っていたんじゃないかしら。で、これは展示が終了したら、返却するものだとばかり思っていたら、これは「資料」として博物館で保存しているそうだ。
そんなわけで、全ての家財道具一式を提供した李さんは、当然総買い替え。これはかなりワクワクする買い物だわ、と思うんだけど、そこから家族の溝が垣間見えてくる。中でも、新しい家具や生活スタイルに馴染めないアボジの嘆きは読んでいても、胸にズキンと来る。生活に関する道具は家庭そのものってわけじゃないが、長年使われてきた愛着や思い入れってあることを思い出させる。