なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

堀江敏幸 河岸忘日抄 新潮社

河岸忘日抄

河岸忘日抄

河岸に係留された船での生活は、世間との繫がりを微妙に保ちつつも、何となしに世捨て人っぽいよなぁ。そんな生活で出会う人たちとの会話を通じて、世間として交流しているようで、それはさらなる内なる世界の思索に繫がる。
こういう小説を読むには、どっしりと迎え撃つ気力・集中力が必要のようで、私にはまだまだ手ごわいものだった。なんかフランス文学の世界だなぁ。と思ったら、著者はフランス文学者だったんだね。