なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

かもめ食堂

2005年 日本 時間:102分 配給:メディアスーツ
監督:荻上直子 出演:小林聡美/片桐はいり/もたいまさこ

かもめ食堂

かもめ食堂

シネカノン神戸にて鑑賞

いいなー、フィンランドに行ってみたい。そんな気分にさせてくれる。
小林聡美演じるヒロイン、サチエは、節度ある生活を心がけて、誠心誠意を込めて料理を作っている。こんな生活をできる人は、相当自己節制ができる強い人だと思う。なんというか、この生活を手に入れるために、相当な葛藤を超えてきたというか、切り捨てたものも多いと思う。そんなヒロインと偶然知り合った、旅行者の女性ミドリ、まだ悩んでいる最中のようで、この片桐はいりが演じる女性に、ほとんどが近いような気がする。そして、マサコもサチエと同じタイプだと思うんだよねぇ。
来る者拒まず、去る者負わずって感じで一緒にいるけど、ミドリはやがて去っていく日が来ても、きっとサチエはさっぱりと別れるんだろう。それを寂しく思うけれど、今までの生活に戻っていくんだなぁ。と、勝手にこの映画の続きを考えて、無性に寂しくなってしまったのでした。

もたいまさこは、場をきちっと締められる役者なのだなぁーと思った。彼女が出てこなければ、ものすごく退屈になったかもしれない。この監督さんは、いつも彼女に助けてもらっているような気がする。着眼点は面白いけれど、実行力に欠けるのかなぁ。それとも、こういうのを狙っているのかは判りませんが。役者の力量に頼りすぎてちゃだめだろ。

3人の女性が着ている洋服がとても好きです。もたいさんが着ていたマリメッコのワンピースが、あれはもたいさんしか着こなせないだろって思った。シナモンロールが食べたくなります。