お父さんのバックドロップ
2004年 日本 配給:シネカノン 時間:98分
監督:李闘士男 出演: 宇梶剛士・神木隆之介・南方英二・南果歩
公式サイトhttp://www.cqn.co.jp/backdrop/backdrop.html
原作:
- 作者: 中島らも
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1993/06/18
- メディア: 文庫
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原作は父子(家族)愛がストレートに描かれていて良かったもので、この脚本にはちょっとがっかり。脚本を書いた人はプロレス好きな人なのかなぁ。弱小プロレスの興行成績や売上に悩む社長とか、ベテランレスラーの悲哀とか悪役への転身とか、そこらへんは正直どうでもいいよなぁ(爆)と思いつつ、前半はダルダルで見ていた。プロレス愛は別のところでやってくれって感じ。でも、電柱に貼りつけてあった「丹下段平」には反応してしまったが(笑)それから、お父さんが異種格闘技戦に挑む動機づけがとても弱いかな。だからか、全体ゆるい感じが漂っていたような〜。
宇梶剛士が愛情表現が不器用というのか、要領の悪い生き方しか出来なさそうなお父さんを生真面目に演じていて好感が持てた。クライマックスの試合は息が詰まりそうなぐらいの迫力だった。おかげで目が覚めたよー。神木隆之介はねー、とりあえず可愛いのね。ホント、可愛いのよ。でも、出来すぎてて詰まらない小学生だ。原作通りの子憎たらしいキャラを演じて欲しかったけども、それは別に彼のせいではないもんね。南果歩が上手すぎる。お母さんが恋しくて泣きじゃくる隆之介を抱きしめる場面には思わず涙ぐんでしまった。あそこが一番締まっていたような気がする。
関西人を多めに起用して、大阪の雰囲気を出そうとしてたけれど、何でロケは関西にしなかったんだろう?やっぱり、大阪の町の雰囲気は大阪でないと出せないもんなやなぁーと、ある意味感心して見てました。あ、南方英二や鶴瓶のぼけの演技がめっちゃツボでした。別に大阪を舞台にする必要はなかったんじゃないかなぁ。
シネカノン神戸にて鑑賞