なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

 笑の大学

2004年 日本 配給:東宝 時間:121分
監督:星 護 出演:役所広司稲垣吾郎
公式web:http://warainodaigaku.nifty.com/
シネリーブル神戸で鑑賞

言わずと知れた人気舞台の映画化。といえば、「ラヂオの時間」もそうだったなぁ。これは密室劇で2人芝居。役者の技量が否が応でもわかるというものだ。安心して観ていられるのはわかっている役所広司はともかく、ゴローちゃんも後半までは必死についていってる(と、素人に言われても嬉しくないだろうが。)

稲垣吾郎が演じる座付き作家、椿一はエノケンの座付き作家であった菊谷栄がモデル。三谷幸喜が尊敬している作家の一人であるし、自分も同じ立場だ。なので、当然思い入れは相当であるし、セリフにもそれが込められている。それがもう1つ伝わってこないのが残念。反面、役所広司演じる検閲官が次第に芝居の面白さ、喜劇の面白さに段々のめりこんでいって、本来の仕事を超えてまでの指導を始める程熱くなっているので、ちょっとちぐはぐな印象を受けた。そこいらへんをバシッと受けて欲しかったなぁ。最後の椿の語りは上手く行けば吾郎ちゃんの独壇場だったのにーと残念。そういうのを補足するかのように、入ってくる音楽がうざすぎるんだよぅ。ここで感動しろと言わんばかりの音を流してくれるなんて親切だけど、かえって白ける。うじん

とはいえ、会話の妙を存分に楽しむことはできたよ。場内では、二人のセリフに思わず拍手が出るほど。こういうのって、映画館で観ていて初めてだった。エンディングロールまで楽しかったよ。そういう小技は随所に効かせてあった。意外な人がほんのちょっと出てきていたりして。高橋昌也が警察官役で出ていたのに、キャストで名前が出るまで全然気が付かなかったわ。猿股失礼!

最後はあの台本に「許可」の判をババン!と押して締めて欲しかった!