なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

畠中恵 しゃばけ 新潮文庫

しゃばけ しゃばけシリーズ1 (新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ1 (新潮文庫)

薬種問屋と廻船問屋の営む大店の一人息子の若旦那は体が弱くて、物心ついたときから妖怪たちが回りにいて世話を焼いていくれている。妖怪といっても、あまりおどろおどろしくなくて、結構愛嬌のあるものなので、ほんわかムードが前編に漂っていて楽しく読めた。
ただ、あんましほんわかしすぎていて、若旦那の出生のいきさつや異母兄弟の存在もサラリと流してあって、そこが不満といえば不満かなぁ。主に一人息子の探偵ぶりに力を注いでるせいかもしれないけど、それが面白いかっていうと微妙だなぁ。妖怪たちと若旦那のやり取りは面白いけどなぁ。日本のファンタジーって感じ。

若旦那は10年ぐらい前の中村橋之介をイメージして読んでみた。

続編で説明不足のところは明らかになるのかなぁ。